(幹事社)
ありがとうございます。
質問のある社は、これに関して、いらっしゃいますでしょうか。
(記者)
産経新聞です。
節電のことについて伺いたいんですけれども、改めてになるんですけれども、知事の言葉で、県民や企業の皆様に対して、節電の呼びかけをしていただきたいのとですね、今後このような警報のような事態を起こさないために、東京電力とか、あと政府に要望することがありましたら教えてください。
(知事)
はい。われわれは計画停電というのは、東日本大震災の時に、知りました。
計画停電によって東京電力管内の電力がひっ迫しまして、それで非常に不便な生活があったのを知っております。そうしたほど厳しくはありませんけれども、今回寒の戻りで、しかも地震の影響で、この今需給がひっ迫しているという状況が、東京並びに東北で生じていると。われわれは今助けられる立場にあるわけでございますけれども、この間、東日本大震災以降ですね、このエネルギー体制を、先ほど川田課長が言いました通り、一極集中型から多極分散、小規模型にこう変えるという方向にやってきました。従ってですね、こうした方向はやっぱりこれからも正しいというふうに思います。と同時にですね、これも川田課長が言った通りでございますけれども、こういう空模様ですと、ソーラーが、パネルが稼動しないということもございまして、まだこの自然再生エネルギーの技術については、この改良の余地といいますか、改善の余地が、相当残されていると。ですから小規模分散型の電力体系に変えていくのは道半ばだということでございますが、われわれ、この皆様方のご協力によりまして、この節電にご協力いただいた結果ですね、原発が動かなくても、十分に間に合うと、6パーセントの今余裕があるというところまできたというのは、これは誠にもって皆様方のご協力のおかげであると、というふうに存じます。
政府の方に要請ということでございますけれども、この広野の火力発電所というのは、これ私、おそらく地方の自治体のトップとして最初に、この事故現場の近くのいわゆるその救援体制やってるところ、JFAアカデミーの、この、ところに行きまして、一時3,000人の人が除染に、20キロ南のところにあるわけですね、福島第1原発から、そこに見に行った時にですね、何か工事をしているので、あれは何かと東電の人に聞いたら、広野に火力発電所を作っているというふうに言われました。大きさはどのくらいですかって原発1機分ですと、100万キロワット分だと、そこが今動いてないわけですね。ですから原発が動かせないと。そして、この代替として作られた新しい火力発電所も今回の地震で動かなくなっていると。一方火力発電所というのはこのCO2を出さざるをえないようなそういう、発電施設であると、いうことでですね、日本、これからどういう方向に向かっていくのかと、いうことですから、このエネルギーの大転換をですね、もっと思い切ってやらなくちゃいけないというふうに思います。ただ火力発電所それイコールCO2を出すから悪いというのではなくて、火力発電所でもピンキリですね。ですから、日本の、例えば中部電力の火力発電所で最大のものは、碧南にありますけれども、そこに行きまして煙は全く出てないです。全く清潔というか、綺麗な施設になっております。今はアンモニアまぜてですね、CO2を出さない方法もできてますから、火力発電所もですね、ピンキリということで、それの改良にもですね日本はリードしていくことが大事だと、いうことがあります。こういう事故が起こる地震の事故が起こりますと、皆さんの最大の心配は原発ですので、その原発がですね、今回、ウクライナでも、その原発の施設が攻撃されたりしてですね、世界中の人が心配したということがあります。そうした、この心配の元はやっぱり断たねばならないなということでですね、このエネルギーのこのあり方について、原発に頼らざるをえないということが本当にいいのかどうか、そしてまた火力発電所はゼロにするってこと、ようなですねそういう言い方も、本当にこれは現実に合ってるのかどうか。また自然再生エネルギーというのも、先ほどの発言にあった通り、まだ道半ばというところがございます。
従って、エネルギーをですね、大きく、従来型から転換していくには、いろいろチャレンジできるところがあると。最近ではミドリムシから取った油でFDAが飛んだということもございました。ただコストがまだ高いということもございます。ですからこの海藻等もですね、このエネルギー源として、これから私たちはMaOI−PARC等でやっていきますけれども、政府の方もですね従来型のエネルギー体制ではなくて、やはりこの根本的にですね地球社会に貢献できるためにこれ、何をすべきかということで、そうしたところに研究資金を、投与するなり、それからまたそういうことをしている企業に対してですね応援をするなりして、地球環境に優しく、かつですね、分散型のエネルギー体系を作るために努力していただくように、一般論ではありますけれども要望をしたいと存じます。 |